サイトの更新中断のお知らせ

次世代の論客を応援するサイト「ジレンマ+」は、 この度、NHK出版Webサイトのリニューアルに伴い、 ひとまず、情報の更新を中断することになりました。 長いあいだご愛顧いただき、ありがとうございました。

2015.04.24
2014.12.24

「ニッポンの大転換2015」番組収録後インタビュー:仲暁子

2015年1月1日(木)23:00~01:30[1月2日(金)深夜]放送予定のニッポンのジレンマ「ニッポンの大転換2015」収録後、仲暁子さんにインタビューを行いました。

仲 暁子 (ナカ・アキコ)

1984年生まれ。ウォンテッドリー株式会社代表取締役CEO。京都大学経済学部卒業後、ゴールドマン・サックス証券に入社。退職後、Facebook Japanに初期メンバーとして参画。2010年9月、現ウォンテッドリーを設立し、Facebookを活用したビジネスSNS『Wantedly』を開発。人と人が繋がることにより、個人の可能性を最大限広げるサービス作りに取り組む。著書に『ココロオドル仕事を見つける方法』がある。

――今回の番組で“最も伝えたかったこと”は何でしょうか。

 大転換の時期に必要なのは、「勇気」だと思っています。様々な価値観が乱立する現代社会では、さまざまな人とわかり合い、多様性を認めていくことが必要だと思います。それを実行に移すために必要なのが勇気です。勇気を持って、お互いを理解して許容していく。多様な価値観によって人々が生きている今だからこそ、自分の固定観念を捨てて、わかり合えないかもしれない他者と歩んでいかなければなりません。

――今回の番組で“興味を持った、あるいは、印象に残った発言や話題”はありましたか。

 猪子寿之さんが「若者は生命力が落ちてきた」とおっしゃっていました。でも、私はそうは思いません。生命力が落ちてきたというよりは、「ロールキャベツ」のようになってきたのではないかと思っています。最近ではネットで不用意な発言をすると炎上することもあります。これは実社会でも起こり得ることです。そうした事例を見て学習し、よりしたたかになっている若者が増えているのだと思います。草食系で大人しく見えるけれども、実は中身は肉食系だというのが、現在の若者の実情なのではないかと考えています。

――大転換を迎える今、どのような働き方を心掛ければいいのでしょうか。

 昔は「お金を稼いで豊になっていく」という物差しを、誰もが共有することができる世の中でした。しかし、最近では会社や仕事の内容に「共感」することが、働くモチベーションになるという人が増えてきています。ただし、昔のように物差しが統一ではないので、「自分の軸はなんだろう」と悩んでいる人が一方ではたくさんいます。諦めずに自分に合う軸を見つけることが、ハッピーに働くために必要なことではないでしょうか。

――最後に視聴者へのメッセージをお願いします。

 これからは、プログラミング教育をもっと推進したほうがいいと考えています。実際に自分でプログラムを書いて世の中にプロダクトを提示する能力が求められますし、思考力、問題解決能力を養うことにもつながります。個人の方に伝えたいことは繰り返しになってしまいますが、勇気を持って一歩前に踏み出す2015年にしてほしいと思っています。物差しが乱立しているからこそ、そうした心構えを持って生きてほしいです。

関連コンテンツ