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2015.04.24
2014.10.22

「ネットの“みんな”は今どこに?~参加とポピュリズムのジレンマ~」番組収録後インタビュー:春名風花

2014年10月26日(日)0時~[10月25日(土)深夜]放送予定のニッポンのジレンマ「ネットの“みんな”は今どこに?」収録後、春名風花さんにインタビューを行いました。

春名 風花 (ハルナ・フウカ)

Twitterで17万人のフォロワーを持つ、現役女子中学生。2001年生まれ。子役として多くの番組やCMなどに出演し、NHK教育「ストレッチマンV」ではストレッチマンピンクでレギュラー出演中。はるかぜちゃん「@harukazechan」の愛称で親しまれる。 著書に『はるかぜちゃんのしっぽ(ω)』(太田出版)、近刊に『少女と傷とあっためミルク ~心ない言葉に傷ついた君へ』(扶桑社)。

——今回の番組で“最も伝えたかったこと”は何でしょうか。

春名 自分たちが使い方がわからないからといって、子どもから無闇にネットを取り上げてほしくないということです。ネットをちゃんと活用している子はいるし、一部の使い方がよくわかっていない子たちが問題を起こしているだけ。ネット自体が悪いわけではありません。それに、子どもは常に進化しています。子どもの成長に大人がついていけなかったら、その子どもに教えることもできないので、大人も積極的に活用してほしいです。

——今回の番組で“興味を持った、あるいは印象に残った発言や話題”はありましたか。

春名 高木さんがお話ししてくだった、玉川啓(福島県庁所属、浪江町役場に出向。災害対応に当たるとともに、町民協働のモデルともなる浪江町復興ビジョン、子どもアンケート、浪江町復興計画の取りまとめに携わる)さんのエピソードが心に残っています。
 被災地の復興を考える際、子どもたちにどういう街にしたいか絵を描いてもらったというものです。それまでは将来を悲観している大人たちが多かったらしいのですが、その絵を見て大人たちの話し合いが進んでいったそうです。次の世代の意見を聞いて、大人たちも進化したということが、とても感動するいい話だなと思いました。インターネットでも子どもの意見を聞く場ができたら嬉しいなと思っています。

——Twitterをするときに気をつけていることはありますか。

春名 Twitterでは見ている人を意識しています。フォロワーさんもたくさんいるので、自分の発言が多くのは人に影響を与えているということを頭に置きつつ、自分の言葉で話すようにしています。
 あとは、自分の心が穏やかで、なんでも受け入れられるような状態のときにネットをするようにしています。イライラしている時にやると、自分に向けられたコメントが全部トゲに感じてしまうからです。
 もう一つ気をつけているのは、絶対にわかり合えない人が世の中にいること忘れないこと。批判にリプライを返すのは、主に誤解を解くためです。その際は見ている人のために面白く返すことを心掛けています。

—インターネットの未来はどのようになってほしいと思いますか。

春名 ネットは楽しく使うことが一番。相手の感情を想像する力があれば、皆が仲良く利用できると思います。お互いを思いやる「春キャベツランド」を作ろうとフォロワーさんたちと盛り上がったことがあります。そこに入ってくる人たちは美しい場所だから汚せないし、変なこともできない。そんな理想の場所がネットにあったらいいなと思います。