行動の大切さ、ロールモデルの大切さ 小島 梨揮
9月1日 0:00~放送予定のニッポンのジレンマ「僕らの楽しい資本主義」収録後、出演者のみなさんにインタビューを行いました。
小島 梨揮 (コジマ・リキ)
1986年生まれ。株式会社ウィルゲート代表取締役。高校3年生のときに起業、急成長のSEO企業を牽引している。著書に『ウィルゲート~逆境から生まれたチーム~』(ダイヤモンド社、2012年)がある。
社会が変わらない、だから自分が変わる
―「僕らの楽しい資本主義」について、感想をお願いします。
小島
色々お話させて頂きましたが、自分の中の一貫したメッセージは一つです。
資本主義を経済モデルなどのマクロ的観点から変えていくのも大切だと思いますが、今僕ら若い世代ができることは、行動すること。それに尽きます。
社会そのものは変わらないですし、変わるのを待っていても仕方がない。であればまずは自分たちが変わっていくこと、行動していくことが大切です。
イノベーター理論で例えられるように、イノベーションは数%の行動者から始まります。世の中を構造的に変えることが出来なくても、それがすぐに成果に繋がらなくても、諦めず行動していれば、世の中を変える一つのきっかけやチャンスを作り出すことにいずれ繋がると思います。
それを表すように、今回の出演者のみなさんに一貫して言えるのは、みなさん「行動者」であること。その行動の質やきっかけや目的のあり方は多様ですが、一見はじめは困難に見えた挑戦だったかもしれませんが、結果的に成長して今を築けたと思いますし、みなさんのそうしたところに共感しました。
―同世代の視聴者へのメッセージを。
小島
自分は高校1年生のころ、何かやりたい、何かビジネスしたいという思いはあっても、実現できず、くすぶっていました。そのときに惹かれたのが挑戦を続ける若い起業家の方々の活き活きとした姿でした。実際にそういう人がいる、ということは、自分にも少しはチャンスがある、ということだと勇気づけられたことを覚えています。
行動に移した結果、失敗してもそこでの学びは次へのチャレンジに結びつくので、何度も諦めずに行動することが大事です。
同世代の皆さんへのメッセージは、「次の世代が続くようなロールモデルになろう」、「少数であることを恐れずイノベーターになろう」、ということです。光が見えれば挑戦できる人は増えると思います。新しい挑戦や難解な挑戦を促す要素は、不確実性を繋ぐ精神的安心感=成功イメージを沸かせられるかどうかです。
そんな誰かの光となるようなロールモデルなっていければ、活き活きした大人が増えた素晴らしい社会になると思います。
―今、欲しいものはありますか?
小島
自分及び自分の会社の理念にもなるのですが、世の中を良くしていきたい、という想いに共感してくれる人たちが増えてほしいと思います。
大切なものは、最終的にはお金ではないと思います。お金は、何かを実現するためには手段なので、そこに目的がなければ意味は無いと思っています。
また、お金がなくても仲間といれば楽しい、収入が少ないが支出も少ないから問題ない。という同世代も増えていますが、中長期的に見てお金は、大切な人を支える手段になりますし、時に人を助ける手段になります。また自分の可能性を広げてくれる手段です。
お金は今特に必要ないので、お金と向き合わないというのは短期視点になりがちだと思うので、常々中期視点で将来を考えて現実と向き合うべきと思っています。
最後に、繰り返しになってしまいますが、将来を見据えて現実と向き合うと結果的に、至らないものを埋める為に「行動する」しかなくなります。
将来が見据えられない場合、当時の自分もそうでしたが、その原因は経験不足などインプットが少ないことが理由だったので、若いうちは走りながら行動していると、ビジョンを創っていけると思います。
いずれにしても、行動すること、行動し続けることは、結果を問わず未来に繋がると信じて走り続けて欲しいと思います。