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2015.04.24
2012.09.25

「僕らの国際関係論」番組収録後インタビュー:土井香苗

9月29日 0:00~放送予定のニッポンのジレンマ「僕らの国際関係論」収録後、出演者のみなさんにインタビューを行いました。

土井 香苗 (ドイ・カナエ)

1975年生まれ、弁護士。国際NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」の日本代表。2011年世界経済フォーラムYoung Global Leader (YGL)。

―今回、他の出演者のコメントで印象的だったもの、感想などがあれば教えてください。

土井  いちばん印象に残ったのは憲法学者の木村草太さんの一言です。「この場所に来るにあたって、奥平康弘先生や樋口陽一先生の本を読んで来た。憲法学者であるお二人の憲法9条に対する言葉は重いと思う」という主旨の発言だったかと思います。私も弁護士という法律家のはしくれですので、その重みはよくわかります。奥平先生と樋口先生のお二人は言うまでもなく憲法の世界における重鎮ですが、単なる理念だけではなく、戦争体験者の一人として憲法9条論を展開されていると私は思っています。木村草太さんの発言に、そういった人たちの言葉を受け継ごうという若き憲法学者としての気概を感じ、大変に感動しました。
  また、サブカルチャーの専門家である宇野常寛さんが、NPOなどで市民記者を育成してみたいとおっしゃっていた点も印象的でした。私はサブカルチャーに疎く、「個人のエゴやひとを傷つけることばも許容される世界」というイメージもあったのですが、サブカルチャーから“公共性”に関する議論が出てきたことに、とても可能性を感じました。宇野さんには、ぜひがんばってほしいと思います。
  番組全体の感想としては、「これは伝わらないかな」と思った自分の発言でもちゃんと他のメンバーに伝わり、また、異なる意見からも議論が発展してお互いの共感を生むなど、同世代ならではの空気感を感じました。みなさん、本当に頭の回転が速いですね。英語でディスカッションしているわけではないのに、英語でのディスカッションなみについていくのが大変だと感じるのは新鮮な体験でした。この議論を英語で展開できれば海外の人にとっても印象的なものになるのですが、日本語なので日本のオーディエンスにしか伝わらないですね。それが残念なぐらい充実した議論でした。

―今、行きたい国はどこですか。

土井  南の島ならばボラボラ島に行きたいですね。たんにゆっくりしたいだけですが(笑)。マジメに答えるなら、中国やベトナムに行ってみたいです。両国とも表現の自由などの規制が大きい国です。私と同じような立場にいる人権弁護士たちが、弁護士資格剥奪や逮捕、投獄など危険にも拘らず、使命感に燃えて活動している国でもあります。私が所属する人権弁護士の世界では、中国やベトナムは第一線と呼ぶべき国です。それらの国に行き、人権弁護士たちを支援するとともに、彼ら/彼女らの勇気に触発されて自分の原点を再確認したいといつも思っています。

「僕らの国際関係論」出演者に聞いてみた!!

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