20〜30代女子を襲う、生き方にまつわるモヤモヤ。結婚で幸せになれるのか。終わりなき女子力アップの果てに、何があるのか。
気鋭の論客6人が、女子会の場を借りて、現代の女子をめぐる問題の背景を分析。
専業主婦志向、ロマンティック・ラブ・イデオロギー、女子力……昔ながらの価値観にツッコミを入れ、女子に活力を注ぐ一冊。

目次

まえがきに代えて 女子会観戦記 古市憲寿

第1章 結婚で幸せになれますか?

座談会・1 結婚で幸せになれますか?

旧来の結婚観を捨てられない/バーベキューができないと田舎では暮らしていけない!?/歯科衛生士と薬剤師、どちらを選ぶ?/男女逆転時代/玉の輿にはもう乗れない!?

論考・1  恋愛と結婚はつながっているのか?

〜ロマンティック・ラブ・イデオロギーを見直す 千田有紀

論考・2  「憧れ」か、「リスク」か

〜専業主婦という選択 石崎裕子

第2章 「女子力」アップの果てに

座談会・2 男性に選ばれないと「かわいそう」ですか?

女子は“うらやましがられる”結婚がしたい/義理チョコはなぜすたれてきたのか/ファッションセンスは階層!?/“不用意に"恋愛ができる世代とできない世代/「女子力アップ」の果てに/理想の“トロフィー・ハズバンド”像を妄想する

論考・3 「玉の輿幻想」と「理想の妻」の変遷

〜夢と希望の同床異夢を検証する 水無田気流

論考・4 あなたの「ロールモデル」は?

〜生き方が細分化する時代の“お手本”像 西森路代

第3章 真に“自由”になるために

座談会・3 磨きすぎた「女子力」はもはや妖刀である

将来訪れる“友人格差”/墓守娘になりたくない女子の“孤独死万歳!”/もはや結婚にメリットは見出せない/中途半端な女子力なら、もういらない/幻想がなくなったらラクになる

論考・5 モヤモヤ女子に捧ぐ

〜不確定な人生を生き抜くための「武器」四か条 白河桃子

著者プロフィール

千田有紀(せんだ・ゆき)
1968年生まれ。社会学者。武蔵大学教授。専門は家族社会学、ジェンダー・セクシュアリティ研究。著書に『女性学/男性学』(岩波書店)、『日本近代型家族』(勁草書房)、『上野千鶴子に挑む』(編著、勁草書房)、『ジェンダー論をつかむ』(共著、有斐閣)などがある。
石崎裕子(いしざき・ゆうこ)
1973年生まれ。独立行政法人国立女性教育会館・専門職員。男女共同参画に関する研修事業の企画や調査研究に携わっている。専門は、社会学、ジェンダー論。早稲田大学商学部で、「現代の社会構造─ジェンダーの社会学(「男女共同参画関連科目」)も担当している。
水無田気流(みなした・きりう)
1970年生まれ。詩人、社会学者。東京工業大学世界文明センター・フェロー。著書に『無頼化する女たち』(洋泉社)、『黒山もこもこ、抜けたら荒野 デフレ世代の憂鬱と希望』『平成幸福論ノート』(田中理恵子名義、光文社)など。詩人として『音速平和』(第11回中原中也賞受賞、思潮社)、『Z境』(第49回晩翠賞受賞、同)など。
西森路代(にしもり・みちよ)
1972年生まれ。ライター。専門は香港、台湾、韓国などアジアのエンターテインメント。女性誌など、女性向けカルチャー全般。著書に、『K-POPがアジアを制覇する』(原書房)などがある。 また、文化系トークラジオLife(TBSラジオ)などメディアでの発言も注目されている。
白河桃子(しらかわ・とうこ)
1961年生まれ。少子化ジャーナリスト、作家。専門は女性のライフデザイン、未婚、晩婚、少子化、女性活用など。著書に『女子と就活 20代からの「就・妊・婚」講座』(中公新書ラクレ)、『「婚活」時代』(山田昌弘氏との共著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『妊活バイブル晩婚・少子化時代に生きる女のライフプランニング』(講談社)など。
古市憲寿(ふるいち・のりとし)
1985年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員(上席)。専攻は社会学。著書に『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)、『僕たちの前途』(講談社)などがある。NHK・Eテレ「ニッポンのジレンマ」(2013年度)のMCを、青井実アナウンサーと共に務める。